会長挨拶  高梨 智弘


新たな時代に向けて…
   今、医療に加えて、介護・福祉・年金が熱い。構造改革が進むなかで、病院機能評価制度の導入や薬価基準の改定、また社会保障制度の見直しによる介護保険の導入等々、医療・介護・福祉等の環境は大きく変化してきた。
病院の継続的な体質改善に加えて、社会福祉法人も支援費制度から介護保険制度への移行に伴い、事業収入に応じた安定経営に向けた自主的な経営を要求され実施している。
   少子高齢化を直視すれば、年金問題は直近の重要課題であり、国民の関心も深い。また、看護は今後の重点施策になるであろう。
   看護の本質を考えてみると、Researcher for the Nightingale Fund CouncilのモニカベイリーMonica Balyの次の言葉が参考になる。
  「看護はアートです。そして看護をアートにするためには、一途な献身、画家や彫刻家の仕事と同じくらい厳しい訓練が必要です。というのも、無生物のキャンパスや冷たい大理石と取り組むのと生身の身体、神の精神の宿る殿堂を扱うのとを比べるとどうでしょうか。看護はすばらしいアートの一つであり、芸術中の最高芸術とも言えるでしょう」
   ─ 「ナイティンゲールのことばーその光と影」(アクミラン社の雑誌編集長あて1864)助川尚子訳、医学書院 1994.5
   この言葉は、私たちが携わる医業経営コンサルタント、内部統制評価者、医業CSパスポート資格者等に、ピッタリ当てはまるのではないだろうか?
   「評論」や「不満」、「あきらめ」や「同調」等の場に逃げ込むのは簡単だ。私たち医療・介護・福祉等の事業経営の専門家は、固定観念に囚われず、思い切り変革の世界に足を踏み込むことが、社会から要請されているのではないだろうか?
   組織を越えて個の知を結集し、医療経営総合研究所の責任を全うする一翼になりたいと思う。会員個々人が主役である。皆さんのご協力を心からお願いしたい。

東京、日本橋人形町にて 2009.9.1 高梨 智弘